PLAUD AIは、専用レコーダーで録音し、アプリやWebへ転送して、文字起こし・要約・検索・質問まで進める記録サービスです。よく「PLAUD」という一製品名で語られますが、実際には4種類の端末と、Plaud App・Web・Desktop、AI機能群「Plaud Intelligence」を組み合わせて使います。

結論から言うと、通話も録るならNoteシリーズ、身につけるならNotePinシリーズが基本です。ただし、本体を買えばすべて永久無料という製品ではありません。無料のStarterは毎月300分で、使い方によって有料プランや追加分数が必要になります。

この記事では、2026年8月12日に確認したPLAUD日本公式サイトと公式ヘルプの情報を基準に、機種、料金、使い方、安全性、向く人・向かない人まで一つずつ整理します。

PLAUD AIとは?3層で理解すると分かりやすい

PLAUD AIは、次の3層で構成されています。

  1. PLAUDデバイス:会議、通話、対面会話の音声を記録する専用端末
  2. Plaud App・Web・Desktop:録音ファイルを転送、再生、整理、共有する画面
  3. Plaud Intelligence:文字起こし、話者識別、要約、Ask Plaud、AutoFlowなどのAI機能

単なるICレコーダーとの違いは、録音後の処理まで同じサービス内でつながることです。録音を聞き直して手作業で議事録を作る代わりに、文字起こしを起点として要点、決定事項、タスクへ整理できます。

一方、録音そのものは端末で行えても、文字起こしやAI処理にはアプリ・Webと通信環境が関わります。「録音機能」と「クラウドAI機能」は分けて考えるのが、購入後の誤解を防ぐポイントです。

PLAUDの4機種を比較

2026年8月12日時点で日本公式サイトに掲載されている主な端末は、Plaud Note Pro、Plaud Note、Plaud NotePin S、Plaud NotePinの4機種です。期間限定セールではなく、公式比較ページに掲載された通常価格を基準にします。

機種通常価格形状・重さ録音モード収音範囲連続録音特徴
Plaud Note Pro30,800円カード型・30g通話/対面を自動切替最大5m最大30時間/長時間駆動で最大50時間4マイク、AMOLED画面
Plaud Note27,500円カード型・30g通話/対面を手動切替最大3m最大30時間通話と会議の両立
Plaud NotePin S28,600円ウェアラブル・17.4g対面のみ最大3m最大20時間物理ボタン、短押しハイライト
Plaud NotePin27,500円ウェアラブル・16.6g対面のみ最大3m最大20時間4機種で最軽量

全機種のローカルストレージは64GBです。公式比較表では、Noteシリーズはスマートフォン背面または単体で持ち運び、NotePinシリーズはマグネットピン、クリップなどで身につける構成です。

Plaud Note Pro:広い会議室と状態確認を重視

Note Proは、4基のMEMSマイクとVPU、最大5mの収音範囲、AMOLEDディスプレイを備えた上位モデルです。通話と対面の録音モードを自動で切り替えます。

録音時間はモードで異なります。公式比較表では、音声強化モードが最大30時間、長時間駆動モードが最大50時間です。高音質設定のまま常に50時間という意味ではありません。広めの会議室、長時間の取材、録音状態を本体で確認したい業務に向きます。

Plaud Note:通話と対面会議の標準モデル

Noteは、スマートフォン背面へ装着できるカード型です。対面録音と通話録音を手動で切り替えられ、30g、最大3m、最大30時間という仕様です。

Note Proとの差額は通常価格で3,300円です。5mの収音、画面、自動切替が不要ならNoteでも目的を満たせます。電話と社内会議の両方を記録する人にとって、4機種の中で基準にしやすいモデルです。

Plaud NotePin S:身につけて重要箇所を残す

NotePin Sは17.4gのウェアラブル型で、マグネットピン、クリップ、ネックストラップ、リストバンドという4つの装着方法が公式比較表に掲載されています。物理ボタンを短く押すと、録音中の重要箇所をハイライトできます。

営業訪問、現場巡回、取材など、両手を空けて対面会話を残す用途に向きます。公式比較表での録音モードは対面のみなので、スマートフォン通話も録りたい場合はNoteシリーズを選びます。

Plaud NotePin:軽さを優先する旧モデル

NotePinは16.6gで、4機種では最も軽いモデルです。NotePin Sと同じ51×21×11mm、最大20時間録音、最大3m、64GBですが、公式比較表では録音中の短押しハイライトに対応しません。

通常価格差は1,100円です。新規購入では操作性や同梱アクセサリーまで含めてNotePin Sを比較し、わずかな軽さや販売価格を優先するときにNotePinを検討すると分かりやすいでしょう。

4機種の選び方を1分で判断

  • 大きめの会議室・画面確認:Plaud Note Pro
  • 通話と対面会議の両方:Plaud Note
  • 身につける・重要箇所をマーク:Plaud NotePin S
  • 対面専用で少しでも軽く:Plaud NotePin

形状より先に「通話録音が必要か」を決めると候補が二つに絞れます。その後に、最大5mの収音や画面が必要ならPro、ウェアラブルでハイライトしたいならS、という順で判断します。

録音から議事録までの使い方

基本の流れは次のとおりです。

  1. 会話の参加者へ録音目的を説明し、必要な同意を得る
  2. 端末の録音モードと設置位置を確認する
  3. 本体で録音する
  4. Plaud AppまたはWebへファイルを転送する
  5. 言語と話者を確認して文字起こしする
  6. 用途に合うテンプレートで要約する
  7. Ask Plaudで決定事項や根拠を探す
  8. 人が原音と照合し、共有範囲と保存期限を決める

公式FAQでは112言語以上、話者識別、10,000種類以上の要約テンプレート、録音内容へ質問するAsk Plaud、文字起こしから送信まで自動化するAutoFlowが案内されています。Plaud Desktopは、会議へボットを参加させずオンライン会議を記録できると公式サイトに記載されています。

ただし、生成された要約は原音の代わりではありません。契約金額、氏名、日付、医療・法律上の判断など、誤りの影響が大きい箇所は必ず原音と照合します。

文字起こし精度を左右する条件

「112言語対応」は、すべての環境で同じ精度を保証する表現ではありません。精度は次の条件で変わります。

  • 話者と端末の距離
  • 会議室の反響と空調音
  • 複数人が同時に話す頻度
  • 固有名詞、型番、社内略語
  • 日本語と外国語が混在する会話
  • マスク、電話回線、スピーカーフォンの音質

導入前は、自社で多い会議を10〜20分録り、固有名詞・数字・話者分離・要約の4項目を確認するのが現実的です。収音範囲内でも、端末を机の端や鞄の中に置くと条件は悪化します。

PLAUD AIの料金プラン

本体代とAI利用料は分けて考えます。公式FAQで2026年8月12日に確認できた個人向け料金は次のとおりです。

プラン月払い年払い文字起こし枠向く利用量
Starter0円0円300分/月月5時間以内
Pro1,980円/月16,800円/年1,200分/月月20時間以内
Unlimited5,000円/月40,000円/年1日最大24時間月20時間を安定して超える人

年払いを12か月で割ると、Proは月あたり1,400円、Unlimitedは約3,333円です。契約途中で使わなくなる可能性があるなら月払い、毎月継続して使うなら年払いを比較します。

公式FAQでは、未使用分数は翌月へ繰り越されません。分数を使い切っても本体録音や既存ファイルの再生は続けられ、新しい文字起こしが次のリセットまたは分数追加まで止まると案内されています。

追加分数はいくらかかる?

公式ストアでは、次の追加分数パッケージも案内されています。

追加分数価格1分あたりの概算
600分2,000円約3.33円
3,000分10,000円約3.33円
6,000分15,000円2.50円

追加分数は、Starterの300分またはProの1,200分を使い切った後の文字起こしに使われます。録音時間を増やす権利ではなく、文字起こし用の追加枠です。

月間利用量で料金を判断する例

使い方月間合計判断の目安
30分会議を週2回約240分Starter内に収まりやすい
60分会議を月10回600分単月なら追加600分、毎月ならPro年払いも比較
60分会議を月20回1,200分Proの上限に相当
会議・取材で月30時間1,800分Unlimitedと追加分数の総額を比較

無料枠だけで選ぶのではなく、直近1か月の会議時間をカレンダーから合計すると、購入後の費用を予測できます。

※公式料金ページと一部のヘルプ記事では、Starterで利用できるAI機能の説明に表現差があります。現在の公式FAQはStarterで録音・文字起こし・要約を開始できると案内していますが、Ask Plaudやテンプレート等の利用範囲・回数は、契約直前にアプリ内の最新プラン比較で確認してください。

セキュリティとプライバシー

音声には、氏名、商談条件、健康情報、未公開情報が含まれます。機能数だけでなく、どこへ保存され、誰が処理するかを確認します。

日本向け公式ページでは、次の方針が説明されています。

  • 日本市場向けユーザーデータをAWS東京リージョンで保存・管理
  • 送信時と保存時を含むデータライフサイクルで暗号化
  • 明示的な同意なくユーザーデータをAIモデル学習へ利用しない
  • ISO 27001、ISO 27701、SOC 2、GDPR、HIPAA、EN 18031などへの対応を掲示

別の公式Trustページでは、文字起こしにPLAUDのモデルを使い、要約や対話型AIにOpenAI、Anthropic、GoogleのLLMを利用すると説明されています。また、顧客管理の専用プライベートクラウドは現時点で対応していないと案内されています。

認証や暗号化の掲示だけで、自社の利用が自動的に安全・適法になるわけではありません。法人導入では次を確認します。

  • 録音対象者への説明と同意の方法
  • 機密情報・要配慮個人情報を録音してよいか
  • 保存期間、削除方法、退職者アカウントの扱い
  • AI処理事業者とデータの処理地域
  • 共有リンク、ダウンロード、管理者権限の設定
  • インシデント時の連絡経路と監査記録

Teamプランは何が違う?

個人プランとの主な違いは、文字起こし時間より組織管理です。公式FAQでは、ユーザー、請求、デバイスの一元管理、チーム専用ワークスペース、ファイル共有、1日最大24時間の文字起こしが案内されています。

個人アカウントを人数分契約するだけでは、退職時のデータ引き継ぎや共有範囲の統制が難しくなります。複数人で扱う場合は、料金だけでなく管理者機能、契約主体、データ所有権を比較します。Team料金には期間限定キャンペーンがあるため、導入時点の見積もりを確認してください。

PLAUD AIのメリット

  • 専用端末から文字起こし・要約まで一つの流れで扱える
  • 通話対応のカード型と、装着できるウェアラブル型から選べる
  • Starterで毎月300分から試せる
  • 112言語以上、話者識別、豊富な要約テンプレートを公式が案内
  • Note Proは最大5m、NotePin系は16〜17g台と用途が明確
  • App、Web、Desktopをまたいで記録を扱える

購入前に知るべきデメリット

  • 月300分を超えると、有料プランまたは追加分数が必要
  • 未使用の月間分数は翌月へ繰り越されない
  • AI処理やクラウド同期には通信とクラウドサービスが関わる
  • NotePinシリーズは公式比較表上、スマートフォン通話録音に非対応
  • 文字起こしや要約は誤るため、重要事項の人による確認が必要
  • 録音相手への説明、社内規程、個人情報管理は利用者側で整える必要がある
  • 顧客管理の専用プライベートクラウドには現時点で対応していない

PLAUD AIが向いている人・向かない人

向いている人

  • 会議、取材、商談を定期的に録音する
  • 音声を聞き返す時間を減らし、議事録の下書きを作りたい
  • スマートフォンを会議中も自由に使いたい
  • 録音、文字起こし、要約を別々のサービスへ移す手間を減らしたい
  • 月間の録音時間とクラウド運用ルールを管理できる

別の方法も比較した方がよい人

  • 月に数回だけで、スマートフォンの録音アプリで足りる
  • リアルタイム字幕や同時通訳を最優先する
  • 音声を外部クラウドへ一切送れない
  • オフラインだけで文字起こしと要約を完結させたい
  • 画面付き本体で文字起こし結果まで確認したい

PLAUDは「専用端末で確実に録り、クラウドAIで整理する」方式に強みがあります。逆に、リアルタイム翻訳、完全オフライン処理、画面上での編集が中心なら、スマートフォンアプリや他社レコーダーも同じ条件で比較すべきです。

失敗しない購入前チェックリスト

  • 通話録音が必要か、対面だけでよいか決めた
  • 直近1か月の録音予定を分単位で合計した
  • Starter、Pro、Unlimited、追加分数の年間総額を比較した
  • 実際の会議室で距離、雑音、固有名詞をテストする予定がある
  • 録音相手への説明・同意ルールを決めた
  • 保存期間、削除、共有、退職時の扱いを決めた
  • セール価格ではなく通常価格と継続費用で比較した
  • 重要事項は原音と照合する運用にした

購入先と公式情報

まとめ:端末より先に用途と月間分数を決める

PLAUD AIは、専用端末、アプリ、AI処理が一体になった記録サービスです。4機種の選び方は、通話対応ならNote系、装着性ならNotePin系という軸で整理できます。

購入前に重要なのは、本体の見た目より、録音する場面、月間分数、データの扱いです。まずStarterの300分に収まるかを計算し、超えるなら追加分数とPro・Unlimitedの総額を比較します。法人利用では、便利さと同じ重さで録音同意、保存、共有、外部AI処理を確認してください。

※価格、プラン、対応機能は2026年8月12日の公式掲載情報です。セール、アプリの購入経路、契約地域によって表示が異なる場合があります。購入・契約前に公式ページとアプリ内表示をご確認ください。