中国語音声を日本語へ翻訳するときは、先に中国語の文字起こし表記を統一します。簡体字・繁体字、人名・会社名、数字の表記が混ざると、日本語訳でも別の語として扱われることがあります。
最初に確認する情報
- 話者が使う中国語の地域・変種
- 簡体字と繁体字のどちらを使うか
- 人名・会社名の正式な漢字表記
- 製品名と専門用語の中国語・日本語対訳
- 金額の通貨と単位
- 日時のタイムゾーン
翻訳手順
- 録音の元言語を正しく設定する
- 中国語原文を文字起こしする
- 人名、地名、社名を資料と照合する
- 数字、通貨、数量、日付を確認する
- 簡体字または繁体字へ表記を統一する
- 確認済み原文を日本語へ翻訳する
- 重要箇所に原音の時刻を付ける
中国語音声で注意する点
同音語や短い固有名詞は、文脈だけで誤った漢字になる場合があります。人名や製品名は音から推測せず、名刺、招待状、資料の表記を使います。
数字は一見正しくても、単位や通貨が抜けると意味が変わります。「万」「億」、人民元・日本円、税の有無を分けて記録します。
日本語と中国語が混在する会議
話者ごとに言語が固定されているなら、話者ラベルと使用言語をセットで管理します。同じ話者が切り替える場合は2か国語文字起こし対応を確認し、対応外なら発言ブロックを分けます。
リアルタイム翻訳と録音後翻訳
商談中に概要を理解したい場合はリアルタイム字幕、契約条件や調査記録を残す場合は録音後翻訳が向きます。リアルタイム字幕が自然でも、会議後に中国語原文を確認し、数字と固有名詞を修正してから正式記録を作ります。
中国語の中へ英語の製品名や略語が入る会議では、2言語だけでなく外来語の表記も事前に登録します。日本語訳では、原語を残す箇所と日本語へ置き換える箇所を用語集で統一します。
確認用フォーマット
| 時刻 | 中国語原文 | 日本語訳 | 要確認 |
|---|---|---|---|
| 00:12:30 | 確認済み原文 | 確認用訳 | 通貨・期限 |
訳文を社外へ送る前に、中国語担当者が重要段落だけでも確認できる流れを決めます。すべてを再翻訳するのではなく、決定事項、価格、納期、責任範囲へ確認時間を集中させます。
機密情報への注意
海外取引先の情報をクラウドへ送る場合、契約上の越境移転、保存地域、削除、再委託先を確認します。公開前の資料や個人情報は、社内承認なしに一般向け翻訳サービスへ入力しません。
まとめ
中国語音声の翻訳は、表記体系と固有名詞を整えることが精度の土台です。正式資料で中国語原文を修正し、数字と条件を確認してから日本語へ変換します。
