録音済みの音声ファイルを翻訳するときは、音声認識で原文を作る工程と、原文を別言語へ訳す工程を分けます。音声から日本語だけを出すと、誤認識と誤訳の原因を追えません。

対応形式を最初に確認

よく使われる形式はMP3、WAV、M4A、AACです。ただしサービスごとに、対応拡張子、1ファイルの容量、長さ、チャンネル数が異なります。

確認項目理由
ファイル形式読み込めない形式を避ける
容量・時間上限長時間ファイルの失敗を防ぐ
元の話し言葉音声認識モデルを正しく選ぶ
話者数話者分離が必要か決める
翻訳先日本語以外も必要か確認する
機密区分外部サービスへ送れるか判断する

形式だけを変換しても、元音声のノイズや反響は直りません。再圧縮を重ねると音質が下がるため、可能なら元ファイルを使います。

音声ファイル翻訳の手順

  1. 元ファイルを複製し、原本を変更しない
  2. 録音日時、言語、参加者、利用目的をメモする
  3. 音量が小さすぎる部分と無音部分を確認する
  4. 元言語を指定して文字起こしする
  5. 原音を聞きながら固有名詞と数字を修正する
  6. 修正済み原文を日本語へ翻訳する
  7. 原文・訳文・時刻を対応付ける
  8. 要約や議事録は確認済み訳文から作る

長時間録音を分ける基準

無理に細かく分割すると文脈が切れます。会議の議題、休憩、話者交代など意味の区切りで分けます。分割部分を5〜10秒ほど重ね、前後の発言が欠けていないか確認します。

ファイル名は 2026-08-09_海外商談_01_英語.m4a のように、日付、用途、連番、元言語を入れると管理しやすくなります。

無料ツールで先に試す

いきなり長時間ファイルを投入せず、実際の音声から3〜5分を切り出して試します。無料利用では、月間分数だけでなく、1ファイルの長さ、翻訳回数、書き出し、保存期間も確認してください。

Notta公式では、音声・動画ファイルの文字起こしと訳文生成、2か国語処理を別機能として案内しています。利用条件はプランと処理方式で異なります。

機密音声はアップロード前に確認

顧客名、個人情報、未公開製品、契約条件を含む場合は、利用規約、保存先、学習利用、削除方法、管理者権限を確認します。社内規程で外部AIへの入力が禁止されている場合は、匿名化や承認の手続きを先に行います。

まとめ

音声ファイルの翻訳は、ファイル投入より前の設計が重要です。元言語で正確な文字起こしを作り、修正した原文から翻訳すれば、数字や固有名詞の誤りを見つけやすくなります。