副業のトラブルは、仕事が始まってから条件を詰めようとすると増えます。「記事1本」「SNS運用」のような名称だけでは、作業範囲、確認、修正、権利が分かりません。

受注前に、双方が後から読める形で条件をそろえます。

契約前の12項目

  1. 当事者の名称と連絡先
  2. 業務内容と成果物
  3. 対象外の作業
  4. 納品日・方法・形式
  5. 検査・承認の期限
  6. 報酬額、税、実費、手数料
  7. 支払期日と方法
  8. 修正の範囲・回数・期限
  9. 著作権、利用範囲、実績公開
  10. 秘密保持とデータ管理
  11. AI・外部サービス・再委託の条件
  12. 変更・中止・解除時の扱い

不明点は「一般的には」で埋めず、発注者へ質問します。

成果物を検収できる形にする

「良い感じに」「売上が上がる文章」のような基準だけでは合否を決められません。文字数、ファイル形式、対象媒体、必須項目、根拠資料、校正範囲、確認者を具体化します。

成果そのものを保証できない仕事では、保証しない指標も明確にします。

修正と追加作業を分ける

誤字修正と、納品後の方針変更は同じではありません。次を決めます。

  • 無料修正の対象と回数
  • 修正依頼を受ける期限
  • 元の指示変更時の再見積
  • 追加素材・会議の料金
  • 発注者確認が遅れた場合の納期

フリーランス法の公式情報

フリーランス法では、対象となる業務委託で取引条件を直ちに書面または電磁的方法で明示する義務などが定められています。義務の範囲は発注者・受注者や取引期間などで異なるため、自分の案件を公式資料で確認します。

AI利用条項で確認すること

  • 生成AIの利用可否と申告方法
  • 指定・禁止サービス
  • 顧客データを入力できる範囲
  • 入力・出力ログの保存と削除
  • AI出力の事実・権利確認者
  • 外部送信・再委託の扱い
  • 問題発生時の連絡手順

「AIを使ったら著作権問題はすべて受注者負担」のような広い条項は、対象と責任範囲を確認します。

変更は元の合意とつなげる

納期や業務範囲が変わったら、変更後の条件だけでなく、どの発注を変更したか分かる形に残します。口頭会議の後は確認メッセージを送り、承認を待って作業します。

まとめ

副業の契約は、相手を疑うためではなく、成果物と責任の境界をそろえるためにあります。報酬だけでなく、検収、修正、権利、AI利用、終了条件まで受注前に確認しましょう。