広報は、組織が伝えたいことと社会が知りたいことを、事実に基づいてつなぐ仕事です。AIは文章と論点を整理できますが、組織の公式見解を勝手に作らせません。
広報・PRでAIが役立つ8つの仕事
- メディアと公開記事の論点を整理する
- プレスリリースの構成と見出し案を作る
- 想定質問と確認が必要な回答項目を作る
- 経営者・担当者インタビューを要約する
- 社内報、採用広報、SNS投稿の案を作る
- 報道・SNSをテーマと事実確認要否へ分類する
- イベント後アンケートを改善点へ整理する
- 危機発生時の情報収集チェックリストを作る
プロンプト例
> 次の確定済み発表資料だけを使い、背景・発表内容・利用者への価値・数字・今後・問い合わせ先の順でプレスリリース構成を作ってください。数字と引用は原文を併記してください。
> この事案について、確認済み事実・未確認情報・影響を受ける人・社内で確認する部署・想定質問・発信前の承認を整理してください。謝罪や責任範囲を確定しないでください。
実務フロー:発表情報をプレスリリースへ整える
発表主体、事実、数値、日付、対象、背景、問い合わせ先を原資料から抜き出し、AIには構成と見出し案を作らせます。形容表現を増やす前に、すべての数値と比較表現へ根拠を付けます。経営、法務、関係部門の承認範囲を決め、未公表情報を外部サービスへ入力しません。
危機対応では、確認済み事実、不明点、対応中の事項、次回更新時刻を分けます。AIには想定質問の洗い出しを任せられますが、責任認定、謝罪範囲、公表時期は責任者が判断します。
失敗しやすい使い方と対策
- 最上級・比較表現に根拠がない:「初」「最大」「唯一」などを資料と調査範囲で確認します。
- 関係者名や数字を取り違える:固有名詞、役職、日付、金額をダブルチェックします。
- 危機時に推測を発信する:不明は不明とし、更新予定を明示します。
評価指標は作成時間、校正時の重大修正、問い合わせの内容、訂正件数です。露出量だけでなく、情報の正確性と理解度を評価します。
AIに任せない判断
公式見解、危機対応、謝罪、法的責任、IR、個人への言及、未発表情報、報道への回答は責任者が判断します。AIが作った引用や事例を実在する情報として使いません。
取材先、記者、社員、顧客の連絡先と未公開情報を未承認サービスへ入力しません。生成画像・文章の権利と類似性も確認します。
30日導入プラン
公開済み資料の再構成から始め、社内用Q&A、匿名化した評判分析へ進みます。作成時間、事実修正、承認差し戻し、表現の一貫性を測ります。
まとめ
広報のAI活用は、公式見解の自動生成ではなく、事実確認と承認に必要な材料を早く揃えるために使います。
職業別AI活用100選と記者・ライターのAI活用も参照してください。
