作業療法では、身体機能だけでなく、本人が望む生活、環境、役割、活動の意味を捉えます。AIは本人の価値観を推測せず、情報を整理して対話を助ける用途に限定します。

作業療法士でAIが役立つ7つの仕事

  • 初回面接を生活歴、役割、希望、困りごとへ整理する
  • 作業を手順、環境、道具、難しい場面へ分解する
  • 経過記録から変化、本人の反応、次回確認を抜き出す
  • 本人・家族向け説明を平易な文章へ直す
  • カンファレンスで共有する生活課題を要約する
  • 退院後の生活を確認するチェックリスト案を作る
  • 承認済み教材から認知・生活訓練の問題案を作る

プロンプト例

> 次の面接メモを、本人が大切にしている活動・現在できていること・困っていること・環境要因・本人の希望・家族の希望・未確認事項へ整理してください。本人の意欲や認知状態を推測しないでください。

> 次の作業観察を、開始前の状態・作業手順・つまずいた箇所・自力でできた箇所・使用した支援・反応へ整理してください。原因や訓練方針は断定しないでください。

実務フロー:生活目標を支援計画へつなぐ

本人が望む生活、現在できる活動、環境上の障壁、家族や支援者の意見を分けて記録します。AIには発言の整理と候補のグループ化を任せますが、本人の優先順位を書き換えさせません。計画案は「目標」「現在の状態」「支援」「評価方法」「見直し時期」に整え、作業療法士が本人と確認します。

福祉用具や環境調整を検討する際は、AIに一般的な候補を出させる前に、身体機能、認知、住環境、介助者、費用など確認済み条件を明示します。適合判断は実物と生活場面を確認して行います。

失敗しやすい使い方と対策

  • 医学情報だけで目標を作る:本人の言葉と生活上の役割を中心に置きます。
  • 推測を事実のように書く:観察、本人発言、家族発言、専門職評価を区別します。
  • 活動の安全条件が抜ける:介助量、環境、疲労、中止条件を必ず確認します。

評価には、記録時間だけでなく、本人の希望が計画へ反映された割合、多職種からの確認質問、目標見直しのしやすさを含めます。

AIに任せない判断

評価、目標設定、リスク、介助量、環境調整、訓練内容、福祉用具の選定、退院判断は作業療法士と本人・支援チームが決めます。AIが一般的な生活像を本人へ当てはめないようにします。

健康、家庭、就労、住環境の情報は組み合わせで個人を特定できます。入力範囲と閲覧者を限定し、医療情報を扱う場合は安全管理ガイドラインを確認します。

30日導入プラン

架空の面接メモと作業観察から始め、本人の言葉が保持されるか、推測が混ざらないかを確認します。実データでは記録時間、修正、個別性の脱落を測ります。

まとめ

作業療法士のAI活用は、本人中心の支援を置き換えず、生活情報を整理してよりよい対話へつなげる方法です。

職業別AI活用100選介護職のAI活用も参照してください。