理学療法士は、身体機能の評価、目標、実施内容、反応を連続して記録します。AIは観察や臨床推論の代わりではなく、記録の構造化と説明資料の下書きに向きます。
理学療法士でAIが役立つ7つの仕事
- 評価メモを主観・客観・介入・反応へ整理する
- 経時記録から変化と未確認事項を抜き出す
- 自主練習の手順を患者向けの文章へ直す
- カンファレンス用に目標、経過、課題を要約する
- 退院・在宅移行時の確認票を作る
- 承認済み資料から疾患別の注意点を検索する
- 新人向けに評価手順の確認問題を作る
プロンプト例
> 次の実施後メモを、患者の訴え・観察事実・測定値・実施内容・反応・中止理由・次回確認へ整理してください。測定単位、左右、回数、否定表現は「原記録照合」とし、評価を追加しないでください。
> 専門職が確定した自主練習の手順を、目的・開始姿勢・動作・回数・中止して連絡する状態へ整理してください。患者固有の負荷量を変更しないでください。
実務フロー:評価から自主練習説明まで
評価値、本人の訴え、観察した動作、実施した介入、反応を別々の欄で記録します。AIには時系列整理や文章化を任せ、数値や左右差を補完させません。自主練習の説明を作るときは、理学療法士が決めた運動名、回数、中止条件、禁忌、介助の要否だけを材料に、読みやすく言い換えさせます。
多職種連携用の要約では、「できること」「難しいこと」「必要な介助」「前回からの変化」「次回確認」を固定項目にすると、長い記録から重要事項を拾いやすくなります。
失敗しやすい使い方と対策
- 評価値から訓練内容を自動決定する:目標と介入は本人の状態を直接確認した専門職が決めます。
- 左右・単位・補助具が欠落する:数値、単位、左右、使用条件を照合表にします。
- 安全条件が説明文から落ちる:痛み、息切れ、ふらつきなど中止条件を必須項目にします。
導入効果は、記録時間、転記回数、数値修正、申し送り後の確認質問で測ります。自主練習の実施状況も確認し、説明が実行につながったか評価します。
AIに任せない判断
機能評価、リスク、禁忌、運動負荷、介助量、歩行補助具、目標、実施継続、中止、退院に関する判断は理学療法士と医療チームが行います。数値の改善だけで生活上の成果を決めません。
動画や音声には顔、住環境、健康情報が含まれます。撮影目的と保存期間を説明し、承認済み環境だけを使います。医療情報は厚生労働省ガイドライン第7.0版を確認します。
30日導入プラン
架空データで記録形式を整え、10件で記録時間、左右・数値の修正、重要所見の脱落を測ります。次に自主練習説明へ広げ、患者が理解できたかを確認します。
まとめ
理学療法士のAI活用は、記録と説明の準備を短縮し、評価と対話へ時間を戻すために使います。
職業別AI活用100選と訪問看護のAI活用も確認してください。
