カウンセリング記録には、相談者が安心して話した機微な内容が含まれます。AIを使う場合、効率化より先に、録音の必要性、同意、守秘、保存範囲を検討します。
録音しない方法を先に検討する
セッション全体を録音せず、終了後にカウンセラーが最小限の音声メモを残し、AIで定型項目へ整理する方法があります。相談者の直接発言を残す必要がなければ、収集する情報を減らせます。
記録案の項目
- 相談者が扱いたいテーマ
- 本人が述べた事実と感情
- セッションで行ったこと
- 本人が選んだ次の行動
- リスク確認と連携事項
- 次回確認すること
診断名や専門判断をAIに生成させません。本人の言葉と担当者の所見を分けます。
AIへの依頼例
> 次のセッション後メモを、本人の発言、確認された事実、実施内容、次回確認に分類してください。診断や心理状態の推測は行わないでください。
情報管理
相談内容には健康、家族、職場、被害経験など要配慮個人情報が含まれる場合があります。所属機関のルールに従い、承認されていない一般向けAIへ入力しません。アクセス権限と削除方法も確認します。
カウンセラーでAIを使いやすい5つの仕事
- 相談後の記録案:相談者の発言、観察、介入、次回確認を分ける
- セッション準備:前回合意したテーマから開かれた質問候補を作る
- 心理教育資料の平易化:専門家が確認した内容を読みやすくする
- スーパービジョン準備:匿名化した事例の論点と自分の迷いを整理する
- 業務運営:予約案内、同意説明、一般FAQの文章案を作る
振り返りプロンプト例
> 匿名化した相談後メモを、相談者が述べたこと・観察したこと・実施した介入・相談者の反応・次回確認・私が迷った点へ整理してください。診断、リスク評価、感情の推測は行わず、不明は不明としてください。
録音・AI利用を前提にしない
相談内容には健康、家族、被害、思想信条など非常に機微な情報が含まれます。録音や外部AIへの入力が相談者の安心を損なうなら使いません。同意は形式だけでなく、目的、保存、共有、削除、拒否しても不利益がないことを説明します。
緊急性、自傷他害リスク、診断、治療、通報・連携の要否は専門家が所属組織の手順に従って判断します。AIチャットを相談者の危機対応や専門支援の代替にしません。
30日で試す範囲
公開済みの心理教育資料や架空事例から始め、要約の脱落、病理化する表現、誤った助言を確認します。実データを扱う前に、専門職の倫理、法令、委託先、保存場所、削除、アクセス権を責任者と確認します。
まとめ
カウンセラーのAI活用は、相談後の最小限メモを記録案へ整理する用途に限定すると安全性を設計しやすくなります。相談者が話しやすい環境と専門家の判断を優先します。
会議録音の同意と運用と職業別AI活用100選も確認してください。
