コーチングで残したいのは、会話の全文ではなく、クライアント本人が言語化した目標、気づき、選んだ行動です。AIはセッションを評価するためではなく、次回までの合意を整理するために使います。
セッション後に整理する項目
- 今回扱ったテーマ
- 本人が望む状態
- 本人が気づいたこと
- 本人が選んだ行動
- 実行時期と確認方法
- 次回取り上げたいテーマ
コーチの提案と本人の決定を分けて記録します。
AI活用の流れ
録音する場合は、目的、共有範囲、保存期間を説明します。セッション後、AIで上記項目へ整理し、コーチが原文と照合します。クライアントへ送る要約は本人の言葉を中心にし、評価表現を除きます。
AIへの依頼例
> 次のセッションメモから、本人が述べた目標、気づき、本人が選んだ行動だけを抽出してください。性格分析、診断、本人が選んでいない助言は追加しないでください。
注意点
健康、家族、勤務先の機密情報が含まれる場合があります。個人用AIへ無条件に入力せず、契約と利用環境を確認します。AIが出した問いを機械的に使い、クライアントの状況を無視しないことも重要です。
コーチでAIが役立つ6つの仕事
- セッション準備:前回の合意から確認質問を作る
- 質問の選択肢:視点を広げる開かれた質問候補を得る
- 記録の整理:本人の言葉、気づき、選んだ行動を分ける
- 目標の分解:長期目標を実験できる小さな行動へする
- 振り返りシート:進捗、学び、障害、次の試行を型にする
- 教材と運営:ワークシート、案内文、FAQの下書きを作る
質問設計のプロンプト例
> クライアントが述べた目標と障害から、現状を明確にする質問、選択肢を広げる質問、本人が次の行動を選ぶ質問を各3つ作ってください。助言や診断をせず、誘導的な表現を避けてください。
行動計画のプロンプト例
> 本人が選んだ目標を、今週試せる15分以内の行動、実施の合図、障害への備え、振り返り方法へ整理してください。本人が言っていない動機や感情は追加しないでください。
本人の主体性を守る
AIが作った目標や行動を押しつけず、選ぶのはクライアント本人です。録音する場合は目的、利用範囲、保存期間、削除、共有先を説明し、録音しない選択肢を用意します。コーチングの範囲を超える医療・心理・法律・財務の判断は該当専門職へつなぎます。
導入効果の測り方
セッション準備時間だけでなく、クライアントが話す時間、本人の言葉が記録に残る割合、合意した行動の明確さを確認します。AI操作やテンプレートが対話を狭めるなら利用を減らします。
まとめ
コーチのAI活用は、クライアント自身が選んだ行動を次回へつなげる場面に向きます。録音やAI分析を前提にせず、本人の主体性と同意を優先します。
職業別AI活用100選と1on1記録のAI活用も参照してください。
