HiDock P1は、Bluetoothイヤホンを使った通話の双方向音声を録音できるAIボイスレコーダーです。独自のBlueCatchでイヤホンとつなぎ、オンライン通話・対面会議・小声の音声メモを3つのモードで記録します。

最大の特徴は、P1購入者向けの基本文字起こしが生涯・無制限と案内されている点です。ただし、話者識別、高度な要約、外部連携などはPro機能で、毎月300分の試用枠や追加クォータという別の仕組みがあります。

この記事では2026年8月12日に確認したHiDock日本公式サイト、グローバル公式サイト、HiNotesの情報を基準に、料金、対応端末、録音モード、データ保存まで整理します。

HiDock P1の基本仕様

項目公式掲載内容
通常価格26,800円(税込)
サイズ126×38×15.8mm
重さ72g
マイク高感度ECMマイク2基
バッテリー600mAh
連続録音対面モードで最大8時間
ストレージ64GB
録音品質最大768kbps
転送USB-C、最大2,048KB/s
Bluetooth5.3
対応PCmacOS/Windows
対応スマホiPhone 15以降/OTG対応Android

72gなので、10g前後のクリップ型ウェアラブルより重い製品です。胸元へ常時装着するより、机上、PC裏、鞄で持ち運ぶ用途に合います。アルミニウムボディにマグネットを内蔵しています。

BlueCatchは何が違う?

一般的なウェアラブルレコーダーは、室内の音をマイクで拾います。HiDock P1のBlueCatchは、Bluetoothイヤホンへ接続し、イヤホンを装着したまま通話の双方向音声を録音する方式です。

PCでは、P1をUSB-CでPCへ接続し、P1とイヤホンをBluetoothでつなぎます。会議へ録音ボットを参加させず、イヤホンから聞こえる相手の声と自分の声を記録できる点が特徴です。

ただし「どんなイヤホンでも、どんな端末でも無条件に録音できる」という意味ではありません。Bluetoothプロファイル、OS、USB-C、OTG、通話アプリの音声デバイス設定を確認し、購入前または返品期間内に実環境で試します。

3つの録音モード

モード用途録音方法
通話モードWeb会議・電話BlueCatchでイヤホンの双方向音声を記録
対面モード会議・取材本体のECMマイクで室内音声を記録
呟きモードアイデア・音声メモ小声の短いメモを記録

一台でオンラインとオフラインを切り替えられるのが強みです。対面モードは最大8時間録音と公式セットアップガイドに記載されています。録音モードで条件が異なる可能性があるため、終日利用ではモード別にバッテリーを確認します。

セットアップと使い方

  1. PCはChromeでHiNotes、スマートフォンはHiNotesアプリを用意する
  2. P1をUSB-Cで接続し、アカウントへ紐づける
  3. 個人利用ではデバイス設定を「プライベート」にする
  4. 通話ではBlueCatchでイヤホンを接続する
  5. 会議アプリの音声デバイスにP1を選ぶ
  6. 相手へ録音を説明し、録音を開始する
  7. 必要な箇所でハイライトを残す
  8. 終了後にHiNotesへ転送し、文字起こし・要約を確認する

公式は1時間の録音を1分以内で転送できると案内しています。転送速度はPC、ケーブル、ファイル品質で変わるため、会議直後の処理時間には余裕を持たせます。

「文字起こし無料」の範囲

HiDockとHiNotesの料金は、月額プラン型とは少し異なります。

区分料金・枠主な機能
MemberP1購入者は無料生涯・無制限の基本文字起こし、8つの基本要約テンプレート
Pro試用枠毎月300分高度な機能を試用
Pro追加クォータ従量購入話者識別、高度な要約、外部連携など

日本公式製品ページは「文字起こし・要約が無制限かつ無料」と案内する一方、同じページで高度機能は毎月300分と記載しています。HiNotes料金ページでは、無料Memberが基本文字起こしと8つのテンプレート、Proが話者識別、より高度な要約、各種出力・連携を提供する構造です。

したがって、文字にするだけなら無料、誰が話したかを分けたり高度に活用したりする部分はProと考えると分かりやすいでしょう。機能区分は更新され得るため、購入前にHiNotesの料金画面を確認します。

Proクォータの料金例

グローバル公式ガイドでは、1,200分が12.99米ドル、12,000分が119.99米ドルで、購入分は失効しないと案内されています。日本円の請求額、税、購入経路はHiNotes内の表示を確認してください。

月額自動更新より、必要なときだけ高度機能を使いたい人には分かりやすい方式です。一方、為替や機能ごとの消費ルールを把握しにくい場合があるため、法人では見積もりを取る方が安全です。

75言語とAI要約

日本公式ページでは75言語の文字起こし、標準要約、GPT・Claude・Gemini系モデルを使った高度な要約を案内しています。HiNotesでは、会議、通話、講義などに合わせたテンプレート、フォルダ、タグ、ハイライトを利用できます。

AIモデル名は頻繁に更新されます。モデル名だけで選ばず、日本語の固有名詞、話者識別、決定事項、出力形式を自社音声で試します。公式の「無制限」も、公正利用、1ファイルの時間、処理回数など最新条件を確認します。

セキュリティで注意したい点

HiDockの公式セキュリティ説明では、HiNotesはMicrosoft Azure上で動作し、HTTPSや暗号化を使い、音声をOpenAI APIなどへ転送して文字起こし・要約すると説明されています。メモを削除した場合は2〜3週間以内、アカウント削除時はAzureから即時削除すると記載されています。

重要なのは保存地域です。同ページは2024年11月時点で物理サーバーは米国内と記載し、日本・欧州へのローカルサーバー設置を将来予定としていました。この記事執筆時点で更新された日本保存の明記を確認できなかったため、日本国内保存が必須の組織はHiDockへ書面で確認してください。

P1の初期設定には「プライベート」と共有状態があります。公式ガイドによると、共有状態ではPCへ接続した別ユーザーが自分のHiNotesアカウントから端末内録音へアクセスできる設計です。個人・機密利用ではプライベート設定を確認します。

HiDock P1のメリット

  • Bluetoothイヤホンを使った双方向通話録音が特徴的
  • 録音ボットなしでオンライン会議を記録できる
  • 通話・対面・呟きの3モードを一台で使える
  • 基本文字起こしが生涯・無制限と公式が案内
  • Proは使い切りクォータ方式で購入分が失効しない
  • 64GB、USB-C高速転送、物理ボタンを備える
  • PC、iPhone 15以降、OTG対応Androidを案内

購入前に知りたいデメリット

  • 72gで、服に常時つける小型ウェアラブルより重い
  • マイク単体の公式連続録音は最大8時間
  • スマートフォンはUSB-C・OTGなど対応条件がある
  • 無料文字起こしとPro機能の境界を理解する必要がある
  • Proクォータは日本円価格と消費ルールをアプリで確認する必要がある
  • 公式セキュリティ資料の保存地域情報が古く、法人は最新確認が必要
  • イヤホン、OS、通話アプリの組み合わせで事前テストが必要

向いている人・別製品も比較したい人

向いている人

  • BluetoothイヤホンでWeb会議や通話をする
  • 会議ボットを参加させず録音したい
  • 対面会議と音声メモも一台で扱いたい
  • 基本文字起こしの固定月額を避けたい
  • PC中心に録音データを速く転送したい

別製品も比較したい人

  • 10〜20g程度の端末を服へつけっぱなしにしたい
  • Lightning端子の古いiPhoneを使っている
  • 日本国内のデータ保存が必須
  • 通話より対面会議の収音距離を優先する
  • 高度機能を毎月定額で分かりやすく使いたい

購入先と公式情報

まとめ

HiDock P1は、Bluetoothイヤホンを使った通話録音と、基本文字起こしの生涯無料を重視する人に向く製品です。対面会議や音声メモにも切り替えられ、月額制とは異なる使い方ができます。

一方、無料範囲とPro範囲、対応端末、データ保存地域は購入前に確認が必要です。自分のイヤホン、PC、スマートフォン、会議アプリで接続テストを行い、法人ではプライベート設定と保存条件を決めてから運用してください。

※価格・仕様・サービス条件は2026年8月12日の公式掲載情報です。購入前に日本公式サイトとHiNotes内の最新表示をご確認ください。