Google翻訳はマイクから話した音声を訳す用途に便利ですが、保存済みのMP3やM4Aを長時間アップロードして、話者と時刻を残す専用の文字起こしサービスとは役割が異なります。

公式に案内されている音声入力

Google翻訳ヘルプでは、マイクを使って単語や語句を話し、翻訳する手順が案内されています。パソコンではブラウザや対応言語に制限があり、翻訳元の言語を自分で指定します。

これは、録音ファイルを読み込んで長時間処理する説明ではありません。ファイル選択ボタンが見当たらない環境で、MP3対応と決めつけないようにします。

スピーカー再生で聞かせる方法の弱点

別端末で録音を再生し、Google翻訳のマイクへ聞かせることはできますが、次の問題があります。

  • スピーカーとマイクの特性で音が変わる
  • 小さな声や遠い声を拾いにくい
  • 複数人の発言を分けられない
  • 長い無音や話題の区切りを管理できない
  • 原音の時刻と訳文を対応付けにくい
  • 通知音や周囲の音が混ざる

短い一文の意味確認には使えても、議事録や証跡づくりには向きません。

長時間の録音は二段階で処理

  1. 元ファイルを複製して保管する
  2. 音声ファイル取込対応サービスで元言語を文字起こしする
  3. 人名、数字、専門語を原音で直す
  4. 修正済み原文を翻訳する
  5. 原文・訳文・時刻を並べる
  6. 重要事項を人が確認する

文字起こしの修正後に、テキストをGoogle翻訳で確認する使い方なら、誤認識と誤訳を分けられます。

機密音声は入力前に判断

会議、顧客対応、医療相談などの録音には個人情報が含まれます。外部サービスへ送ってよいデータか、利用規約、保存、削除、会社のAI利用規程を確認してください。

目的別に使い分ける

数秒のフレーズを今すぐ理解したいならGoogle翻訳のマイク入力、数十分の会議を検索可能な記録へしたいならファイル取込対応の文字起こし、動画字幕を作りたいならタイムコードを書き出せるサービスが向きます。無料かどうかだけでなく、完成させたい成果物から選びます。

サービスを比較するときは、同じ1〜3分の録音で、認識できた固有名詞、数字の誤り、修正時間を記録すると違いが分かります。

まとめ

Google翻訳は、その場でマイクへ話す短い音声翻訳に向きます。録音済みの長時間音声は、まず元言語の文字起こしを作り、校正後のテキストを翻訳する方法が確実です。