大規模言語モデル(LLM)は、大量の文章から言葉の関係を学び、入力された文章に続く適切な内容を生成するAIモデルです。英語ではLarge Language Modelと呼ばれます。

AIボイスレコーダーでは、録音した音声を直接LLMが聞いているとは限りません。多くの場合、まず音声認識で文字へ変換し、そのテキストをLLMが要約します。

LLMと文字起こしAIの違い

項目音声認識AILLM
入力音声主にテキスト
主な役割音声を文字へ変換要約、分類、文章生成
主な誤り聞き間違い、話者の混同推測、意味の取り違え
確認対象固有名詞、数字、雑音部分決定事項、否定、因果関係

文字起こしが誤っていると、LLMの要約も誤ります。二つの処理を分けて確認することが重要です。

AIボイスレコーダーでの役割

一般的な処理は次の順番です。

  1. マイクで音声を録音する
  2. 音声認識AIが発言を文字にする
  3. LLMが議題や要点を分類する
  4. 決定事項やToDoを抽出する
  5. 読みやすい文章や表に整える

この流れにより、長い文字起こしを最初から読む時間を減らせます。AIボイスレコーダーの仕組みでも全体像を説明しています。

LLMが得意なこと

  • 長文を短く要約する
  • 指定した項目へ分類する
  • 重複した発言をまとめる
  • 文体や長さをそろえる
  • 質問に関連する箇所を探す
  • テンプレートに沿って文章を作る

出力形式を明示すると、用途に合う結果になりやすくなります。議事録作成AIプロンプトには具体的な指示例があります。

LLMが苦手なこと

事実を自動で保証すること

LLMは自然な文章を作れても、その内容が事実かどうかを自動で保証しません。原文にない理由や結論を補うことがあります。

曖昧な会話から決定を断定すること

「検討します」「方向性は良い」といった発言を決定と誤認する場合があります。合意と提案を分ける指示が必要です。

最新情報を常に知ること

接続する検索機能や参照資料がなければ、最新の価格や制度を正確に反映できない場合があります。

ハルシネーションとは

AIが根拠のない内容をもっともらしく生成する現象を、ハルシネーションと呼びます。

議事録では、次のような形で表れます。

  • 発言していない担当者を補う
  • 未定の期限を推測する
  • 提案を決定事項へ変える
  • 数字を丸める
  • 否定表現を落とす

「不明なら要確認と書く」「推測しない」と指示しても、最終確認は必要です。

料金の考え方

LLMの利用料金は、サービスごとに定額、クレジット、処理量に応じた従量課金などがあります。音声の文字起こし料金と、LLMによる要約料金が別の場合もあります。

比較するときは次を確認します。

  • 文字起こし時間の上限
  • 要約回数やクレジット消費
  • 無料枠の更新周期
  • 上限超過後の単価
  • 高性能モデルを選んだ場合の追加費用

文字起こし従量課金の比較では、固定費以外の見方を整理しています。

情報管理で確認すること

会議の文字起こしをLLMへ送る場合は、処理内容だけでなくデータの扱いも確認します。

  • 入力データの保存期間
  • モデル学習への利用有無
  • 保存場所と国外移転
  • 管理者権限と共有設定
  • 削除・書き出し方法

顧客情報、人事情報、営業秘密は、承認された環境だけで処理してください。

実務での確認手順

  1. 音声認識の誤変換を修正する
  2. LLMに出力形式と禁止事項を伝える
  3. 数字、日付、固有名詞を照合する
  4. 提案と決定を区別する
  5. 担当者と期限を確認する
  6. 不要な個人情報を削除する

結論

文字起こしAIは音声を文字へ変え、LLMはその文字を整理します。LLMは議事録作成を速くできますが、正しさを保証する仕組みではありません。二つの処理を分け、原音と照合しながら使うことが重要です。