Webデザインでは、紙面のような固定サイズではなく、異なる画面、入力方法、通信環境、文字サイズに対応する必要があります。見た目だけでなく、情報・操作・技術を一つの体験として設計します。

Webデザインの6層

決めること
目的利用者と事業のゴール
情報必要な内容、ページ、優先順位
構造ナビゲーション、見出し、導線
表現文字、色、画像、余白
操作ボタン、フォーム、状態、エラー
技術レスポンシブ、速度、アクセシビリティ

上の層が曖昧なまま下の装飾へ進むと、修正量が増えます。

利用者の目的からページを決める

組織が載せたい情報だけでなく、利用者が訪れる理由を書き出します。「料金を知りたい」「比較したい」「申し込み条件を確認したい」のように行動で表します。

目的ごとに入口、判断材料、次の行動をつなぎます。

ページ構造を先に作る

文章と画像を入れる前に、次の骨組みを作ります。

  • ページタイトル
  • 結論または価値
  • 判断に必要な根拠
  • 詳細・条件・注意点
  • 次の行動
  • 関連情報

見出しの順序だけを読んでも内容が理解できるか確認します。

共通部品を決める

ヘッダー、ナビゲーション、ボタン、カード、フォーム、注意表示をページごとに作り直さず、役割と状態を定義します。

同じ色のボタンがページごとに違う動きをすると予測しにくくなります。「主要操作」「補助操作」「危険な操作」を分けます。

レスポンシブは縮小ではない

画面幅が狭いときは、カラムを積み、長いナビゲーションを整理し、表の見せ方を変えます。画像の縦横比を壊さず、重要部分が切れない方法を選びます。

Appleのレイアウト指針も、画面サイズ、向き、文字サイズ、言語などの変化へ適応する設計を案内しています。

状態を設計する

通常画面だけでなく、読み込み中、空、エラー、完了、無効、フォーカス、ホバーを設計します。フォーム送信後に反応がなければ、利用者は再送信してよいか判断できません。

表示速度もデザインの一部

大きな画像や動画を目的なく最初に読み込むと、主要内容が見えるまで待たせます。画像寸法を確保してレイアウト移動を抑え、画面外のメディアは遅延読み込みを検討します。画質とファイル形式・表示寸法を分けて考えます。

公開前チェック

  • タイトルと説明がページごとに固有か
  • 見出し順序が自然か
  • リンク先が予測できる文言か
  • スマホで横にはみ出さないか
  • キーボードで操作できるか
  • 文字拡大で欠けないか
  • エラーと完了が伝わるか
  • 画像に適切な代替テキストがあるか
  • 404やリンク切れがないか

公開後の改善

数字だけで原因を断定せず、問い合わせ、検索語、操作記録、利用者の観察を組み合わせます。変更前に「誰の、どの問題が、どう改善するか」を書き、一度に多くを変えません。

まとめ

Webデザインは、目的、情報設計、構造、表現、操作、技術の順で作ります。画面を完成品として扱わず、さまざまな環境と公開後の利用から改善する仕組みにしましょう。