デザインは装飾を増やす作業ではなく、情報を理解しやすい順番に整え、迷わず行動できる形にする作業です。初心者でも、判断する順番を固定すれば改善できます。
最初に目的を1文で書く
「おしゃれにする」では判断できません。次の3点を1文にします。
- 誰が見るのか
- 何を理解してほしいか
- 見た後に何をしてほしいか
例:初めてサービスを知った会社員が、3分で特徴を理解し、料金ページを確認できるようにする。
見やすさを作る7原則
1. 優先順位
タイトル、結論、補足、操作の順を決めます。重要度が違う情報を同じ大きさ・太さで並べません。
2. 近接
関係する見出しと本文、画像と説明、入力欄とエラーを近づけます。別のグループとの間には大きな余白を置きます。
3. 整列
左端、中央、基準線を揃えます。カードごとに開始位置が違うと、読むたびに視線を探し直すことになります。
4. 反復
同じ役割の見出し、ボタン、カードは同じ形にします。ページごとに表現を変えるより、操作の学習を助けます。
5. 対比
重要な要素と補足に、サイズ・太さ・色・余白の差を作ります。微妙な差を増やすより、役割が異なることが明確な差を使います。
6. 余白
余白は空きではなく、情報のまとまりを示す要素です。文字やカードを詰め込む前に、削れる情報を確認します。
7. 一貫性
同じ言葉、同じ操作、同じ状態は同じ見た目にします。戻る場所や次の操作を予測しやすくします。
直す順番
| 順番 | 確認すること | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 1 | 目的と対象者 | 誰向けか分からない |
| 2 | 情報の削減 | 全情報を同じ強さで掲載 |
| 3 | 見出し構造 | 装飾だけで区切る |
| 4 | 配置と余白 | 要素ごとに間隔が違う |
| 5 | 文字 | 小さすぎる、種類が多い |
| 6 | 色 | 色だけで意味を伝える |
| 7 | 装飾 | 影・枠・グラデーション過多 |
装飾から始めると、情報構造の問題を隠すだけになりがちです。
1画面1メッセージで確認する
画面を数秒見たときに、何のページか、重要な内容は何か、次の操作は何かを答えられるか確認します。全部を一画面に収める必要はありません。次の内容が続くことが分かる構成にします。
スマホでは情報を積み直す
PCを縮小するだけではなく、重要な順に縦へ並べ直します。複数カラムは1カラムにし、表は横スクロールやカード形式を検討します。文字を極端に小さくして収めません。
色だけに頼らない
エラーを赤だけ、選択中を青だけで示すと、色を区別しにくい人やモノクロ表示で伝わりません。アイコン、ラベル、線、太さなどを併用します。
デジタル庁デザインシステムも、色だけで情報を区別しないことを案内しています。
5分レビュー
- ページの目的を声に出す
- 最重要要素を指差す
- 同じ役割の見た目を比較する
- スマホ幅で重なりを確認する
- キーボードで操作する
- 文字を拡大して欠けを確認する
まとめ
デザインの基本は、目的、優先順位、近接、整列、反復、対比、余白、一貫性です。色や装飾の前に情報を整理し、対象利用者が理解・操作できるかで評価しましょう。
