採用面接では、会話を続けながら詳細なメモを取ると、候補者の回答へ集中しにくくなります。AIは面接官の代わりに採否を決めるのではなく、回答を評価項目ごとに整理し、根拠を振り返るために使います。

面接記録を5項目へ整理する

  • 質問
  • 候補者の回答要旨
  • 回答を裏付ける具体例
  • 追加確認が必要な点
  • 面接官の評価と根拠

候補者が話していない性格や意図をAIに推測させません。事実と面接官の解釈を別欄にします。

活用フロー

  1. 録音・文字起こしの目的を候補者へ説明する
  2. 面接官共通の質問と評価基準を用意する
  3. 承認済み環境で文字起こしする
  4. AIで評価項目別に回答を整理する
  5. 面接官が原発言と照合して評価を記入する
  6. 閲覧権限と保存期間に従って管理する

AIへの依頼例

> 次の面接記録から、候補者が述べた経験、役割、行動、結果を抽出してください。推測による性格評価や採否判断は行わず、不明点を追加質問として示してください。

公平性を保つ確認

同じ職種では共通の評価軸を使い、AIの要約量が多い候補者を高く評価しないようにします。年齢、性別、家族、病歴など、職務と無関係な情報を評価へ持ち込まないルールも必要です。

採用担当でAIが役立つ7つの仕事

  1. 求人票の改善:業務、必須要件、歓迎要件、選考基準の曖昧さを探す
  2. スカウト文の下書き:公開情報と募集要件をもとに候補者別の案を作る
  3. 面接質問の設計:職務要件に沿った行動事実を聞く質問を作る
  4. 面接メモの整理:発言を評価項目別に並べ、根拠のない印象を分ける
  5. 候補者連絡:日程調整、持ち物、選考状況の案内文を作る
  6. 選考データ分析:工程別の辞退や滞留を集計し、改善候補を探す
  7. 入社準備:役割別のオンボーディング計画案を作る

面接質問を作るプロンプト例

> 次の職務記述書から、入社後に必要な能力を最大5つ抽出し、過去の行動事実を確認する質問を各2問作ってください。家族、本籍、思想信条、健康など職務適性と無関係な質問は含めないでください。

面接記録を整理するプロンプト例

> 面接メモを、評価項目・候補者が述べた具体的行動・結果・未確認事項に整理してください。性格や意欲を推測せず、評価根拠がない項目は「情報不足」としてください。採否の結論は出さないでください。

公平な採用選考を守る

厚生労働省の公正採用選考に関するFAQは、AIを使う場合も、応募者に広く門戸を開き、本人の適性・能力に基づく採用基準を守る必要があると示しています。

過去の採用データには既存の偏りが含まれる可能性があります。AIのスコアだけで応募者を落とさず、使用項目、評価根拠、人の確認、異議や訂正への対応を明確にします。顔、声、話し方から性格・感情・適性を推測する使い方は避けます。

30日で試す導入プラン

候補者データを使わず求人票のチェックから始め、次に架空面接で質問とメモ整理を検証します。採用基準との対応、評価者間のばらつき、修正時間、禁止情報の混入を確認し、法務・人事責任者の承認後に範囲を広げます。

まとめ

採用担当のAI活用は、候補者の具体的な発言を評価基準へ整理する用途に向きます。AI評価を結論にせず、面接官が原発言と職務要件を確認します。

会議録音の同意と運用職業別AI活用100選も参照してください。