rabbit r1は、スマートフォンとは別に持ち歩く音声中心の専用AIアシスタント端末です。ボタンを押して話しかけ、質問、翻訳、カメラ検索、録音、AI要約、対応するエージェントの操作を行います。
発売当初の紹介だけで判断すると現在の姿を見誤ります。2026年8月12日時点ではrabbitOS 2.3が掲載され、録音、文字起こし、要約、端末上のcreations、第三者エージェント連携などが増えています。一方、AIの多くはクラウド接続が必要で、出力の正確性や第三者エージェントの安全性は利用者が検証する必要があります。
rabbit r1の基本仕様
| 項目 | 公式掲載内容 |
|---|---|
| 公式価格 | 199米ドル |
| OS | rabbitOS 2.3 |
| サイズ | 78×78×13mm |
| 重量 | 約115g |
| 画面 | 2.88インチTFTタッチ、60Hz |
| カメラ | 回転式8MP、1080p/24fps |
| メモリ/ストレージ | 4GB/128GB |
| バッテリー | 1,000mAh |
| 通信 | 2.4/5GHz Wi‑Fi、4G LTE、Bluetooth 5.0 |
| SIM | nano-SIM、eSIM・5G非対応 |
| 充電 | USB‑C |
付属品はr1本体とトラベルケースです。公式サポートはUSB‑Cケーブルと電源アダプターを付属しないと案内しているため、対応する充電環境を別に用意します。
r1は何をする端末?
音声でAIへ質問する
側面のPTTボタンを押して話し、一般的な質問、文章作成、アイデア整理、翻訳などを依頼します。公式は最新AIモデルを利用した質問・翻訳を追加料金なしで提供すると案内しています。
ただし、rabbit自身もAI出力が不正確・不完全な場合があると明記しています。医療、法律、金融、安全、人事など重要な判断では、r1を唯一の情報源にしてはいけません。
magic cameraで見たものを質問する
回転式の「rabbit eye」を向け、物や風景を画像としてAIへ渡せます。通常はレンズを物理的に遮る向きへ回しておけるため、使うときだけカメラを向ける設計です。
画像はクラウドAIの処理対象になり得ます。書類、顔、住所、PC画面など、送信してよい情報かを撮影前に判断します。
magic recorderで録音・文字起こし・要約
rabbitOS 2では、録音を端末内へ保存し、写真やブックマークをタイムスタンプへ追加できます。インターネットへ再接続するとrabbitholeへアップロードされ、AIタイトル、文字起こし、要約が生成されます。
公式は録音・文字起こし・AI要約を無制限・購読不要と案内しています。ただし、録音時の電池は別問題です。公式サポートではmagic recorderの目安を満充電から約1時間30分とし、長時間録音では給電を勧めています。
creationsと第三者エージェント
r1上で小さなツールや体験を作成・利用するcreationsに加え、Hermes Agent、Claude Code、OpenClawなどの第三者エージェントを音声で操作できます。
重要なのは、これらをrabbit純正機能と混同しないことです。公式は、第三者エージェントを利用者が自分で設定し、rabbitはサポート・性能・データ保護へ責任を負わないと注意しています。実験性の高い機能は、個人情報や本番業務を渡す前に限定環境で試します。
日本で使う通信方法
r1の初期設定とAI利用にはインターネット接続が必要です。方法は3つあります。
- 自宅・職場などのWi‑Fi
- スマートフォンのテザリング
- データ通信対応のnano-SIM
4G LTEに対応しますが、5GとeSIMは使えません。公式サポートは、一部のMVNO、端末ひも付けSIM、地域限定SIMでは動作しない可能性を案内しています。日本のSIMを使う場合は、対応バンドとAPN、データ専用SIMの可否を通信会社へ確認します。
Wi‑Fi 6ルーターには後方互換で接続できる可能性がありますが、r1自体はWi‑Fi 6へ対応していません。
バッテリーは「終日」ではなく用途別に見る
現在の公式サポートが示す連続使用の目安は次のとおりです。
| 使い方 | 満充電からの公式目安 |
|---|---|
| 質問・カメラ中心の軽い利用 | 4時間以上 |
| 音楽・録音など重い利用 | 約2.5時間 |
| magic recorder | 約1.5時間 |
| 画面オフ待機 | 36時間以上 |
発売時の「all-day」という表現より、現在の用途別サポート値で計画する方が安全です。SIM通信、弱い電波、画面輝度、実験機能は消費を増やします。
月額料金と総費用
r1本体の公式価格は199米ドルで、rabbitOSの基本利用はno subscriptionとされています。magic recorderの録音、文字起こし、AI要約も追加購読不要です。
ただし、総費用には次が加わる可能性があります。
- 日本への送料、税、為替、カード手数料
- 4G用のSIM・データ通信料
- 連携する外部サービスの有料契約
- 自分で接続する第三者AIエージェントの利用料
- USB‑C充電器・ケーブル
「r1が月額なし」と「接続するサービスもすべて無料」は別です。
プライバシーとセキュリティ
公式はr1とクラウド間の通信を暗号化し、第三者サービスへのログイン情報をデータベースへ保存しないと説明しています。エージェントが外部サービスを操作する際はクラウド上の仮想環境と暗号化された保管領域を使い、タスク完了後に仮想環境を破棄するとしています。
一方、プライバシーポリシーでは、入力したチャット、写真、動画、音声、位置情報、利用履歴などをサービス提供のため収集し得ると説明しています。暗号化されていることと、データが端末外へ出ないことは同義ではありません。
第三者エージェントへアカウント権限を与える場合は、権限範囲、保存データ、取り消し方法をそのサービス側でも確認します。
メリット
- 199ドルで専用AI端末を始められる
- 基本AIとmagic recorderに専用月額がない
- 物理PTTボタンで音声入力の開始を明確にできる
- Wi‑Fi、テザリング、4G nano-SIMから接続を選べる
- 録音はオフライン保存でき、再接続後にAI処理される
- スマートフォンとは違う実験的なAI体験を試せる
デメリットと注意点
- AI機能の多くはクラウド接続が前提
- eSIMと5Gに非対応
- 重い利用や録音ではバッテリーが短い
- 日本語機能の品質は用途ごとに実機確認が必要
- 海外購入の総額、保証、返品条件を確認する必要がある
- 第三者エージェントは実験的でrabbitのサポート対象外
- AI出力は重要判断の根拠として単独利用できない
向いている人
- スマートフォンとは別の音声AI端末を試したい
- 質問、翻訳、カメラ、録音を一つの小型端末で使いたい
- 英語の公式情報を読み、更新を追える
- 実験的な機能のリスクと権限を管理できる
安定した日本語サポート、長時間バッテリー、完全オフラインAI、業務SLAを重視する場合は、国内向け専用製品やスマートフォンアプリの方が適する場合があります。
公式情報と購入先
まとめ
rabbit r1は、スマートフォンの代替完成品というより、音声・カメラ・エージェントを小型専用端末で使う選択肢です。199ドル、専用月額なし、rabbitOS 2.3の録音やcreationsは魅力ですが、通信、電池、第三者サービス、AIの誤りを理解して使う必要があります。
日本で購入するなら、Wi‑Fi中心かSIM中心かを決め、総額、対応バンド、保証、使いたい日本語タスクを確認してください。新機能の多さより、毎日繰り返す1〜2個の作業が本当に楽になるかで判断すると失敗しにくくなります。
※価格・仕様・サービス条件は2026年8月12日の公式掲載情報です。rabbitOSの更新や地域によって機能は変わるため、購入前に公式ページをご確認ください。

