文字起こしの精度は、録音した時点で大きく決まります。AIの性能が高くても、声が小さい、反響している、発言が重なっている音声を完全には戻せません。
録音前に決める5項目
- 参加人数と座席
- 対面・オンライン・混在
- 残す必要がある発言者
- 録音時間と電池・容量
- 録音目的、同意、保存先
人数別の置き方
1人:胸元または口元に近い位置
インタビュー回答、音声メモ、講演者一人なら、話者へ近づけます。服へ装着する場合は布擦れ、ネックレス、髪、風に注意します。
2人:二人の中間
向かい合う面談では中間へ置きます。ただし、声量差が大きい場合は小さい声の人へ少し近づけます。机を叩く、資料を機器の上で動かすことを避けます。
3〜4人:円の中心または複数マイク
全員との距離が近い中央が基本です。長方形の机では端の人が遠くなるため、指向性マイクや複数入力を検討します。
5〜8人:中央一台だけに依存しない
主要話者用と参加者用を分ける、会議設備のマイクを使う、オンライン会議の録音を併用する方法があります。機器を増やす場合は時刻をそろえ、ファイル名を管理します。
8人以上・講演:会場音響からの入力を検討
後方から一台で録ると、反響と客席音が増えます。会場のライン出力を利用できるか確認し、別のバックアップ録音も用意します。
避けたい場所
- 空調の風が直接当たる場所
- プロジェクター、PCファン、スピーカーの近く
- 振動する机や演台
- 紙資料やキーボードを頻繁に使う場所
- 金属板や硬い壁の近く
30秒の試し録り
本番前に通常の声量で自己紹介、数字、日付、固有名詞を話します。イヤホンで再生し、全員の声、左右、音割れ、雑音を確認します。録音中マーク、残量、空き容量も確認します。
会議中の工夫
司会が同時発話を抑え、オンライン参加者の発言時は会場側が静かにします。決定事項は最後に読み上げます。休憩後や機器移動後は録音状態を再確認します。
バックアップの考え方
重要会議では、主録音と別の承認済み手段を用意します。ただし、録音数を増やすほど個人情報の複製も増えます。保存先と削除担当を決めます。
まとめ
良い録音は、高価な機器より「話者との距離」「雑音と反響」「試し録り」「同時発話の抑制」で作ります。録音条件を毎回記録すると、文字起こしの改善にもつながります。
文字起こし精度が悪い原因と録音できなかったときの確認も確認してください。
