大学院の研究面談では、指導教員から多くの指摘を受けても、数日後には「優先順位」「修正理由」「次回までの範囲」が曖昧になりがちです。
AIは面談記録を整理できますが、研究指導の意味や正式な合意を自動で確定できません。面談前の問い、面談中の確認、面談後の記録を一つの流れにします。
面談前:A4一枚にまとめる
- 前回の決定
- 完了したこと
- うまくいかなかったこと
- 今回見せるデータ・原稿の版
- 判断してほしい点
- 自分の仮説
- 次回までの希望計画
資料には日付と版を付けます。どの結果を見て話したか分からなくなるのを防ぎます。
録音前:研究情報の扱いを確認する
録音目的、閲覧者、保存期間、外部AI送信を教員と合意します。共同研究、特許、受託研究、倫理審査、査読中論文、研究参加者データを含む場合は、契約と研究室のルールを優先します。
録音ができない場合も、面談終了前に決定とタスクを読み上げます。
面談中:4種類へ印を付ける
- 指摘:問題点や懸念
- 決定:採用した方針
- 保留:追加情報が必要
- 行動:次回までの作業
教員の例示と正式な指示を区別します。「Aも考えられる」が「Aで進める」に変わらないよう確認します。
終了前2分:優先順位を確認する
> 次回までの最優先は分析条件Aの再確認、次に図2の修正。追加実験Bは結果を見て判断、という理解で合っていますか。
作業量が多い場合は「絶対に必要」「できれば」「保留」へ分けます。
面談後:AIで8項目へ整理する
> 次の面談記録だけを使い、研究質問、指摘、指摘の理由、決定、保留、次の作業、期限、要確認事項へ整理してください。実験条件、数値、引用、発言者が不明な箇所は推測せず「要確認」と表示してください。
AI出力は自分のメモと原音へ照合し、24時間以内に確認版を作ります。
研究面談記録の型
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象版 | 原稿・データ・コードの版 |
| 主要指摘 | 何が問題か |
| 理由 | なぜ修正するか |
| 決定 | 採用した方針 |
| 作業 | 次に行うこと |
| 完了条件 | 何ができれば終わりか |
| 期限 | 次回面談・中間期限 |
| 根拠 | 原音時刻・資料ページ |
タスクへ変える
「分析を見直す」ではなく、「欠損処理3案を比較し、図と採否理由を次回提示する」のように完了条件を書きます。カレンダーへ中間期限も入れます。
未公開情報を守る
- 原音を個人クラウドへ自動同期しない
- 参加者データを入力しない
- 共同研究者の原稿を無断送信しない
- 外部LLMの学習・保持条件を確認する
- 研究終了・卒業時の削除と移管を決める
- AI出力と確認済み研究記録を区別する
次回面談の冒頭
前回の決定、完了、未完了、今回判断してほしい点を一分で共有します。指導の文脈がつながり、同じ説明を繰り返す時間を減らせます。
結論
大学院生の研究面談では、AIを指導内容の整理と検索に使い、研究判断と正式な合意は人が確認します。面談終了前に優先順位を読み上げ、24時間以内に作業と期限へ変えましょう。
未公開研究・個人データは外部AIへ安易に送らず、所属機関の承認済み環境を使ってください。
