コンサルタントの会議では、発言を並べるだけの議事録より、論点、仮説、決定、未決、担当者を分ける必要があります。AIを使うと下書きは速くなりますが、合意していない内容を決定事項として扱わない確認が重要です。
会議録を6項目へ変換する
- 会議の目的
- 確認された事実
- 検討中の仮説
- 決定事項
- 未決事項
- ToDo・担当者・期限
発言者の提案と組織の決定を分けます。「検討する」を「実施する」と要約しないよう、決定の根拠となる発言を残します。
AI活用の標準フロー
録音またはオンライン会議の文字起こしを作り、AIで会議フォーマットへ整理します。プロジェクト固有の用語集を渡し、誤変換を減らします。出力後、会議オーナーが決定事項とToDoを確認して共有します。
AIへの依頼例
> 次の会議記録を、事実、仮説、決定、未決、ToDoに分けてください。担当者と期限が明言されていない場合は「未設定」としてください。
ヒアリング分析への活用
複数のインタビューを横断する場合、個人の発言を混ぜず、共通テーマと反例を分けます。AIが多数意見だけを強調していないか、少数だが重要な意見が消えていないか確認します。
機密情報の管理
クライアント名、戦略、財務、顧客データを含む場合、契約と情報分類に沿った環境だけを使います。生成AIへの入力を外部委託とみなす必要がないか、社内の法務・セキュリティ担当へ確認します。
コンサルタントでAIが役立つ7つの仕事
- 調査設計:論点、検索語、必要な一次資料、調査の空白を洗い出す
- インタビューガイド:仮説を検証する質問と深掘り質問を作る
- 定性分析:複数インタビューから共通点、例外、反証を分類する
- 定量分析の補助:集計式、可視化案、外れ値確認の手順を作る
- 仮説ツリー:事実、解釈、仮説、追加検証を混ぜずに構造化する
- 提案資料の構成:結論、根拠、施策、実行条件の流れを下書きする
- 会議後の実行管理:決定事項、担当、期限、依存関係を抽出する
仮説整理のプロンプト例
> 次の調査メモを、確認済み事実・示唆・仮説・反証・不足データへ分けてください。各仮説について、検証に必要なデータと棄却条件を示してください。事実と推測を同じ欄に入れないでください。
インタビュー横断分析のプロンプト例
> 匿名化した5件のインタビューから、共通課題、役割別の違い、少数意見、矛盾、追加質問を表にしてください。発言件数を市場全体の割合として扱わず、根拠となるインタビュー番号を添えてください。
精度を上げる使い方
AIに結論を求める前に、事実と仮説を分け、使用してよい資料を限定し、出典を要求します。生成した市場規模、企業情報、統計は必ず一次資料へ戻り、更新日と定義を確認します。もっともらしい数字を提案書へ直接転記しません。
30日で定着させる
第1週は議事録、第2週は公開資料の調査設計、第3週は匿名化インタビューの分類、第4週は資料構成まで広げます。作業時間、修正時間、出典不明箇所、重要論点の漏れを比較し、クライアント別に入力禁止情報と利用可否を記録します。
最終提案、意思決定、数値の確定、クライアントへの約束は担当チームが行います。
まとめ
コンサルタントのAI活用は、議事録を論点と実行管理へ変換する場面で効果を出しやすくなります。AI出力は会議の合意を新しく作るものではないため、決定事項を参加者が確認します。
議事録テンプレートと職業別AI活用100選も参照してください。
