文字起こしでは、一般的な会話が読めても、会社名、製品名、人名、社内略語だけが毎回違う表記になることがあります。固有名詞の誤りは検索性を下げ、社外資料では信用にも影響します。

カスタム辞書は、単語数を増やすより、正式表記・読み・使用場面を管理することが重要です。

登録を優先する単語

優先度種類
社名、製品名、人名間違えると信用へ影響
型番、規格、エラーコード作業や発注へ影響
部署、案件、社内略語検索しやすくなる
業界の専門用語議事録の理解を助ける
一度しか使わない語必要時に個別修正

誤変換した記録から候補を集め、頻度と影響度で順位を付けます。

辞書の基本項目

正式表記: RoroLee
読み: ロロリー
別表記: ROROLEE, Roro Lee
種類: 製品名
使用場面: 製品会議
確認元: 公式表記
最終更新: 2026-08-09

読みだけでなく、使わない表記や確認元を残します。同音異義語がある場合は、部署や会議テーマなど文脈も付けます。

作成の5手順

1. 誤変換ログを集める

修正前、修正後、録音環境、話者を記録します。特定の話者やマイクだけで起きるなら、辞書より録音改善が有効な場合があります。

2. 正式表記を確認する

公式サイト、社内台帳、契約書など信頼できる資料で表記を確定します。担当者の記憶だけで登録しません。

3. 読みと別表記を付ける

アルファベット、略称、数字の読み方を追加します。似た読みの単語が多い場合は登録を絞ります。

4. 小さくテストする

過去の録音を数本処理し、対象語が改善したか、別の語が悪化していないかを確認します。

5. 所有者と更新日を決める

製品名や人名は変わります。追加できる人を限定し、使われなくなった単語を定期的に整理します。

辞書機能がない場合の後処理

用語集をAIへ渡し、表記揺れの候補を抽出させます。

> 次の文字起こしと用語集を比較し、表記が一致しない固有名詞の候補を出してください。自動で置換せず、該当文、現在の表記、修正候補、根拠を表にしてください。

自動置換すると、一般名詞まで変わる場合があります。候補一覧を確認し、重要語は原音へ戻ります。

精度を測る

対象語が登場した回数、正しく認識した回数、誤って別の語へ変えた回数を数えます。全文の正確率より、業務上重要な語の認識率を追う方が改善効果を判断しやすくなります。

辞書登録後も精度が低い場合は、マイク位置、話す速さ、略語の言い換え、事前資料の利用を見直します。

専門用語全般の対策は専門用語・人名の文字起こし精度を上げる方法、確認手順は会議の文字起こし品質を確認する方法で解説しています。

まとめ

単語登録は、頻出語を集める作業ではなく、組織の正式な言葉を管理する作業です。会話記録と辞書を継続的に更新できるAIレコーダーなら、使うほど固有名詞の確認負担を減らせます。

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