生成AIは、デザインを自動で正解にする道具ではありません。調査の問い、要件、情報構造、案の比較、確認項目を広げる補助として使い、人が利用者・事業・技術・権利を判断します。
AIを使いやすい工程
| 工程 | 活用例 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 調査準備 | 質問案、仮説候補 | 誘導、対象者、同意 |
| 要件整理 | 発言を論点へ分類 | 事実、優先度、決定 |
| 情報設計 | 見出し・導線案 | 検索意図、業務要件 |
| UI案 | 状態・例外の候補 | 操作、実装、ブランド |
| 文言 | ラベル・エラー案 | 正確さ、法務、語調 |
| レビュー | 確認観点の列挙 | 実測、実機、利用者 |
先に入力ルールを決める
顧客名、個人情報、未公開の商品、契約、アクセス情報、調査録音を、許可なく一般向けAIへ入力しません。匿名化しても組合せで特定される場合があります。
利用サービスの保存先、学習利用、管理者設定、削除、契約上の再委託・外部送信を確認します。
要件整理のプロンプト
> 以下は匿名化した公開可能な要件です。事実、仮説、決定、未決、制約へ分類してください。新しい事実を補わず、不足は質問として出してください。
AIが分類した内容を会議記録や一次資料へ戻して確認します。
案出しは比較軸を指定する
「おしゃれなLPを作って」ではなく、対象者、目的、主要行動、制約、避ける表現、アクセシビリティ要件を伝えます。複数案には、違い、利点、リスク、検証方法も出させます。
案の数を増やすだけでなく、採用しない理由を記録します。
AI生成画像・素材
利用規約、商用利用条件、入力画像の権利、人物の肖像、商標、既存作品との類似を確認します。プロンプトに「○○作家風」と指定して権利リスクを無視しません。
重要な説明文を画像内文字だけで伝えると、拡大、読み上げ、更新が難しくなります。
アクセシビリティレビュー
AIへWCAGの観点を列挙させることはできますが、コントラスト比、DOM構造、キーボード操作、読み上げ、文字拡大は実際の実装で確認します。存在しない問題や見落としがある前提で使います。
記録すること
- 使用したサービスと時点
- 入力した情報の区分
- AIを使った工程
- 採用・不採用の判断理由
- 人が確認した項目
- 納品先への申告条件
AI利用を禁止・申告必須とする案件では契約に従います。
まとめ
生成AIは、デザインの問い、案、確認項目を広げる補助に向きます。顧客情報と権利を守り、AI出力を事実や完成品として扱わず、実機・コード・利用者で検証しましょう。
